伊達政宗から学ぶトップの孤独さ

どうも、りかちゅうです。皆さん政宗こと伊達政宗はご存知ですよね?あの独眼竜の政宗でしょと。そうです。あってます!なんでそんな話をしたかというと伊達政宗の名言に「大事の儀は人に談合せず、一心に秘めたるがよし」という名言があります。その名言の意味を簡単に言うと重要な決断は1人で決めろということです。実はこの名言トップという存在は孤独であることを伝えているものでもあります。では一体、なぜそのように言えるのか?この記事にて話したいと思います!

名言の意味

まずは先ほども述べた名言でもある、

大事の儀は人に談合せず、一心に秘めたるがよし

は一体どのような意味なのかについて話したいと思います。

この名言は重要な決断が必要な時、他人に相談しないで1人で考え抜いて決意すべきであるということです。重要な物事を決断するときってどうしたらいいのかって分からないかと思われます。未来なんて分からないからこそ一か八かの勝負になるときだってあります。それもあって色々な人に相談したり情報を無駄に集めたりはしますが色々ありすぎると分からなってしまうのは事実です。人の意見なんて人それぞれですから。それもあって色んな人に相談すればするほど軸がぶれていくのは事実です。だからこそ、色んな人に相談したり情報を集めたりして軸をぶらすのではなく1人で考え抜いて決断するべきと政宗は言いました。

名言の背景

この名言に関して政宗は自分が老いて自分の人生を振り返った時に家臣に向かって言ったものです。ではなぜ政宗はこのような発言をしたのか?その背景について話したいと思います!

1.自分が当主だったから

伊達政宗の生い立ちは1567年に出羽国にて(今でいう山形県と秋田県)伊達家の16代当主伊達輝宗の長男として生まれました。皆さん長男というワードを見ても分かる通りに政宗はお父さんの輝宗の跡継ぎであることは明らかですね。戦国時代ですから、長男や次男がいなくなって他の人が跡を継ぐことはあっても長男がいなくならない限りあの時代は長男が跡継ぎです。そうなると政宗は跡継ぎであることは生まれた時から決められているも同然です。

もちろん、跡継ぎは政宗でした。ちなみに政宗が17歳の時にお父さんから家督を譲り受けました。要するに17歳の時からトップでいないといけない人材で最終的な物事は1人で決めないといけなかったということです。

2.育った環境は戦いの場だった

跡継ぎは跡継ぎでもただの跡継ぎではありませんでした。どういうことか?政宗が生きていた環境は波乱万丈でした。当時、伊達家の周りには佐竹、芦名、結城、相馬、二階堂、岩城などが領土を広げようと争っていました。これは政宗にとってものうのうとしてはいられません。戦国時代ですから政宗だって争うような環境でもあります。実際に政宗は東北の領地争いで戦いましたからね。話が長くなるので割愛はしますが(軽い話しですが色々あって自分のお父さんを殺しました)。このように、当主が適切な決断をしないと自分の領地がなくなったり、家が潰される世の中だったからこそ軸をバラさないように最終決定は自分だという自覚が強かったのかと思われます。

トップほど1人で決めないといけない

正直ないことを言いますとトップほど1人で決めないといけないです。確かに、部下に相談するのはいいことですよ。ですが、その相談を元に決めるのは自分であるということです。そして、全ての責任はトップが取ります。戦国時代でいうなら戦に負けたら処刑が王道ですね。

なぜそのように言えるのか?それはトップほど人に頼っていい立場ではありません。考えてみてくださいよ?自分の会社の社長がいちいち相談があるから聞いてくれないって言ってきたらどう思います?正直なんでよ。社長でしょ自分で決めてくださいよ。みたいな思いの方が先立つかと思われます。これは社長に限った話ではありません。もっと関係性を狭めるならば直属の上司が執拗に自分に頼ってきたらドン引きですよね?

このようにトップになると頼れるような柄ではなくなるからこそ1人で決めないといけないのです。おそらく、政宗はそのようなことも分かっててあの名言を言ったのではないかと思われます。もし、その事が分かってなかったら一心に秘めるなんて発言はしないはずです。

トップの孤独さ

政宗も重要な決断は相談せずに自分で決めろというような発言をしていますがこれって孤独なんです。先ほども述べたようにトップになればなるほど頼れません。反対に下の立場の人間は誰にだって頼れます。もし、仕事でやれませんしね悩みがあったら上司や先輩がいます。その人達に相談したら何かしらのアドバイスがもらえます。このような状況って孤独な気持ちにはならないですよね?むしろ、誰かしらがいると心の安定を得ることができます。一方、トップになるとそのような心の安定を得ることはできません。相談できるに出来ませんから。相談したらしたで自分の信念も曲がるかもしれないからこそ。

また、視点は違いますがトップであればあるほど誰も注意はしません。部下側注意なんてできないって思うからこそ。それもあって自分で物事を気づかないともし、もし間違った道に行ったら改善する余地なんてありません。一方で部下は何かやらかしたら注意はされます。それもあって注意された言葉を素直に受け止めたら間違った道に行くことはそう少ないです。実はこれもこれで孤独なんです。誰かしらに言われるということは先ほども述べたように人と触れ合ってるから心の安定があります。ですが、誰にも注意されないということは人と触れ合っていません。自分との戦いです。それ故に孤独です。

※経営者の孤独さに関してはこちらを見てください!

なんで孤独なの?経営者が孤独を感じてしまう理由

リクルートの江副さんも同じことを言ってる

実は政宗と似たような発言をしている社長さんがいます。それはリクルートの創設者でもある江副さんです。江副さんは自身が執筆した「リクルートのDNA」という書籍のあとがきにこのようなことを書いています。

本来、取締役会に話してから新聞発表をするところを、新聞発表してから事後的に、取締役会がそれを追認する、ということもある。

どういうことかと言うと本来ならば取締役会とともに話し合ってから決定するのが普通です。ですが、そのようなルートを取るのではなく経営者という自分が自己判断で実行してから取締役会に事後報告をしたということです。これも取締役会という立場の人に頼るのではなく社長の自分での判断であるのは明らかですね?おそらく、江副さんから誰かしらに頼りたい気持ちはあったことでしょう。ですが、自分の軸をブラしてはいけないということから自己判断で決定したかと思われます。一か八かの勝負ですね。

まとめ

トップになればなるほど待遇も良くなることでしょう。政宗だってそうでしょうし。政宗が通ったら色んな家臣が深く礼をするように。また、現代社会に置き換えると上の立場になればなるほど給料は高くなりますよね?一見いいなぁって思うかもしれませんがそれ以上に孤独ではあります。

上記の内容のように。これを踏まえて思うのがトップになるものは自分との戦いですだということですね。私自身、まだ若いので人に頼ることはありますがその環境にありがたいと思うこの頃です。要は頼れる環境にありがたいと考えるべきですし、もし信念をぶらしたくないのでしたら自分で決める力を身につけるべきということです。難しいことですがトップになるということはそういうことです。今後とも戦国時代関係の話はするので楽しみにしていてください!最後まで読んでいただきありがとうございました。

りかちゅう