どうも、りかちゅうです!戦後に日本国憲法に生存権というものがありまして。あれでしょ?「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」とか書かれているやつよね?なんかテストで絶対出ていたような。そうそれです!書いていることとしてはみんな豊かに暮らせる国になりますようにみたいな感じであるのは確かではあります。ただ言葉が抽象的すぎて一体何をもって健康で文化的な最低限度の生活なんだよって思いますよね?ということでこの記事では健康で文化的な最低限度の生活とは何かについて話したいと思います!
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生存権とは何か?
憲法にある生存権とは何かとなりますよね?直訳すれば生きていく権利ではありますが。ですので、まずは生存権とは何かについて話したいと思います!
生存権とは言葉通り人間的に生きるための権利です。ドイツの憲法でもあるワイマール憲法がができた後にできたもので社会権の1種でもあります。社会権とは国民が国に何かしらの請求ができる権利です。この権利ができた要因は憲法自体は国が国民に干渉しないためでした。ですが、市場経済が出来たことから貧富の差が激しくなり問題になりました。たしかに資本主義であると貧富の差は発生するものではありますからね。稼いだもの勝ちのように。ただ、あまりに貧富の差が激しいと社会問題になりかねません。そこで、その問題を解決するために生存権を含む社会権ができました。
ちなみに日本は日本国憲法第25条に書いてあります。内容としてはこちらです。
憲法第25条
第一項 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
第二項 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。
健康で文化的な生活とは?
上記の内容が生存権の定義の話です。では、日本の生存権とも言われている健康で文化的な生活とはどんな生活なんだよと思う方はいることでしょう。ですので、今から説明しますね。
1.健康と最低限度
少なくとも言えるのは衣食住の安定ですね。人が健康的に生きていくには住まいや食事、衣服は必要です。最低限、特に病気や持病のない人間が健康を維持しながら生活するにあたって必要なものでしょう。まず、人は野外で生きるということに関してはできないはずです。暑い日なら熱中症、寒い日なら凍え死にます。次に食事に関しては栄養を補うために必要不可欠です。そして、最後に衣服も倫理的なのはもちろんですが、気温調節に必要です。このようなことを考えると3つが整えられる状態はないとまともな生活はできないかと思われます。
2.文化的な生活とは
健康と最低限度に関してはどういうことかに関してかは想像ついたはずです。では文化的な生活とは何なのか?文化的という点には明確な基準はないです。ですが、日本は先進国ということを踏まえると教育・芸術と触れ合える状況かと思われます。学校で教育を受けること、音楽を聴くこと、本を読むこと。これらに関しては知識というものを得ることができます。要するに知識を得ることのできる環境が文化的な生活かと思われます。
健康で文化的な生活を送るための出費の内容
以上が健康で文化的な生活の詳細です。ではそのような生活を送るためには費用が掛かります。その費用の内容とは具体的にどのようなものがあるのか?
1.住居費や光熱費・通信費など
人が住むにあたって家賃代や住宅ローンの返済は必要ですね。ネカフェやホテル暮らしでもお金はかかります。また、家に住むということは水道や電気などを使います。他にも携帯電話は固定電話、インターネット関係の通信費もかかります。要は住むためにはお金が絶対にかかるということですね。
2.食費
先ほども述べたように食事は栄養を摂るために必要です。それ故に食べれればなんでもいいではなく、バランスの良い食事をすることができなかったら健康的に生きていくことはできません。食事関係の原因で病気になるなんてことはありますからね。ですので、最低限度の生活には食費は避けて通れません。
3.被服費、教育費・娯楽費など
衣服を着るには買わないといけません。教育をするにも学校や塾などお金が」かかります。お金を払うからサービスを受けられるからこそ。また、それ以外にも日々の娯楽として旅行や遊び、外食などの費用も掛かります。これらも避けては通れないですね。
どれくらいのお金が必要?
以上が出費の内容です。ではこれらの出費を含めてまともに生活をするにはどれだけのお金が必要なのか?住んでいるエリアにもよりますが、1人暮らしの場合か子供がいる場合の2つの観点で説明しますね。
1.1人暮らしの場合
年収で換算すると手取りの額で300万ですね。根拠としては2019年の5月に最低生計費調査アンケートで238人からの回答結果です。アンケートの詳細としては回答者の411人を占める若年単身者のデータを元に、新宿、世田谷、北の3区に住む25歳単身者を対象モデルとして算定しました。その際に「世田谷区モデル」では、男性で月額25万9471円、女性で同25万6191円が必要なことが分りました。世田谷区と言えば高級住宅地街。このような所に住むには手取り年収300万は必要であるということですね。
2.子供がいる場合
子供がいる場合は進学先にもよりますが両方の親の合計年収が最低でも700万円から900万円は必要ですね。子育てには費用が掛かります。教育代金、食費など詳細に関してはこちらの記事を見てください。
これを見ると1人暮らしよりもお金がかかりますね。
日本は貧困化している
健康で文化的な最低限度の生活が出来ていないという人が増えているという意味で貧困化しています。いわゆる相対的貧困ですね。詳しくはこちらの記事を見てください!
何が言いたいかと言いますと憲法に生存権のことが書かれているのにもかかわらずそれが成り立っていない状況が今あるということです。最低賃金に関しても東京は2019年7月の時点で1013円です。田舎はもっと安いです。これを見ても健康で文化的な最低限度の生活が送れていない人は少なくともいる。いや、いる状況なのは事実です。もしいなかったら世間的な記事のネタにもなりません。このようなことを考えてみると憲法が守られてないことにはなるかと思われます。
まとめ
日本に関しては先進国ではあります。そして、発展途上国に比べればまだ生活は出来ているというのは事実です。ただ貧困の質が違います。発展途上国の場合は誰がみても貧困という名の絶対的貧困です。ですが、日本は憲法に書かれている「健康で文化的な最低限度の生活」の基準に満たさない人が増えている。いわゆる相対的貧困が進んでいる状態ではあります。
相対的貧困に関しては上の記事に書かれていますが物価は上がってるのに賃金の伸び率が悪かったりデジタル産業になってきたりと色々あるんですけどね。ただ、相対的貧困に関して放置していくとみんなして豊かな生活を送ることができなくなりみんなしてお金を使わなくなります。そうなると経済が回らなくなり日本沈没してしまいます。だからこそ、もう一度憲法を見直して最低限度の生活が送れるような状況を作ることを考えていかないといけないのかなと思います。さもないと手遅れな状況になること間違いなしです。そうならないためにも早めに手を打てる環境が必要かと思われます。以上です!最後まで読んでいただきありがとうございました。
りかちゅう