七日関白!藤原道兼とはどんな人?

どうも、りかちゅうです!戦国時代に三日天下の人がいますね。みなさんご存知だと思いますが十兵衛のこと明智光秀です。彼の話なんて今しなくても良くないって?実は平安時代に十兵衛と似たような感じの人がいます。その名前は藤原道兼です。光る君へでは紫式部とは関係が悪そうな感じのあいつです。光る君へを見ている人からしたら気性の荒そうな人ってイメージを持っているのかなと思われます。まあ、そんな道兼なんですが関白になったものの就任して7日目に病死してしまいました。そのため、七日天下の人って扱いをされています。このように、道兼とは平安時代の中でも目立つ存在ではあります。では、一体どんな人物なのか?この記事にて話したいと思います!

藤原道兼のプロフィール

光る君へでは初回から目立っていた道兼ではありますが平安時代をよく知らない人からしたらどんな奴だよと思うはずです。ですので、まずは簡単なプロフィールから見ていきましょう!

名前 藤原道兼

生年月日 961年

没年 995年6月13日(享年35歳)

備考

平安中期の公卿です。藤原北家、摂政関白太政大臣・藤原兼家の三男でありかつ藤原道長のお兄さんでもあります。権力は得たもののお兄さんの道隆の陰に隠れてしまっていたことからコンプレックスはあったそうです。

藤原道兼の人生

プロフィールとしてはこんな感じですね。では、彼はどのような人生を歩んだのか?

1.生い立ち

道兼は961年に藤原兼家と時姫の次男として生まれます。兼家は自分のお兄さんとの対立で勝ち権勢を振るうようになります。このように、恵まれた環境にあったため順調に官途を辿ることとなります。ですが、兼家は道兼のおにいさんこと道隆を特に気にかけていたため道隆以上に出世することは難しいとされていました。そのため、幼い頃から劣等感はあったそうです。

2.花山天皇を出家に追い込む

兼家は自身の娘・詮子と円融天皇の間に生まれた皇子を擁立しようと考えていました。理由としては当時の貴族社会では夫婦の間に生まれた子供は母方の親族によって養育されるのが通例でした。これは皇子を天皇として擁立することができれば兼家は外祖父として権勢を振るうことができるのです。

ただ、難点がありました。それは花山天皇を退けないとその夢は叶わないということです。そこで、兼家は花山天皇に譲位を勧めてから彼を退位させるように道兼に命じたそうです。もちろん、道兼はその指示に従います。では、どうやって私入れたのか?まず花山天皇に接近し「一緒に出家しよう」という話を持ち掛けたそうです。道兼の提案を受け入れた花山天皇は譲位した後出家の準備を始めました。そして、道兼に連れられ元慶寺に移りました。ただ、道兼は出家なんてするわけないです。要するに、一緒に出家しようという形で騙したということです。そんな花山天皇は剃髪を迫られふものの道兼は宮廷へと引き返したそうです。このような功績から道兼は994年には右大臣へと昇進することとなりました。

3.関白に就任するものの…

右大臣へと昇進し権力を有するようになった道兼ではあるもののお兄さんの道隆の存在は厄介なものではありました。ですが、そんな彼に転機が訪れます。なんと関白に就任していた道隆が病没したのです。深酒による糖尿病が原因だったそうです。それから道兼が関白として選ばれました。政界の頂点に君臨することができた道兼からしたらやっと報われたと思う感じでかないですよね。ですがその後間もなく病に倒れ995年に35歳でいなくなってしまいました。そのため関白就任期間はたったの7日です。そのため、七日関白という不名誉な呼び名をつけられてしまいました。

藤原道兼の性格

先ほども述べたように光る君への道兼は気性が荒い感じでしたよね。紫式部のお母さんを殺したかどうかに関しては史実上でななんとも言えないですがおとなしくないことは分かるかと思われます。では、彼は史実でもそんな奴だったのか?

1.人相からして冷酷

まず道兼の容姿に関しては顔色が悪く毛深いと記されています。なんか人相からして強そうな感じしかしませんよね。また、性格は光る君へのように冷酷で人々に恐れられていたそうです。ただ、一部の史料では「老成して男らしい」という評価もされています。

2.プライドが高く自己中

道兼は面倒見が悪く意地が悪い一面があるとも言われています。なんか常々複雑で矛盾した側面を持っているのはもちろんのこと長幼の序にもこだわらず兄の道隆をしばしば諭すような態度を取っていたようです。要するに、年長者に対する尊敬の欠如や、他人に優越感を示したりとプライドの高く自己中な性格をしていたそうです。また、光る君へでは日々のストレスを弟の道長にぶち当たっていた感じはしますね。

まとめ

道兼は悪いようには言われていますね。そりゃ言動が荒かったらとやかく言われるのも無理ないです。また、光る君への主人公こと紫式部のお母さんを刺してしまったならば尚更ネタになってしまいます。この私もすぐに印象に残ってしまいましたからね。ですが、彼が反抗してしまうのは家庭環境もあったからなのかなと思います。なんというのかお兄さんに偉そうな態度を取るもののお兄さんには勝てないからそのストレスを発散するために気性が荒くなっているというのか。そのようなことは良くないことですがそうなる気持ちも分からなくもないのか。だからこそ、ただ荒れていたという印象にはなって欲しくないとは思っています。以上です!最後まで読んでいただきありがとうございました。

りかちゅう