第一次産業が衰退している理由と悪影響

どうも、りかちゅうです!この記事を読んでいる皆さんへ!農業や漁業、林業などやりたいですか?私はやりたくないです。ですが、この業界が廃れたらあかんと思っています。人任せかよって?それは認めます。ですが、私は向いていない気がします。趣味程度ならば頑張れますが仕事でだと躊躇います。それで、なんで廃れたらあかんのか?それはみんが生活するために必要な食糧や自然環境を維持しているからです。それなのにもかかわらずどんどん衰退しているのが事実です。ですので、この記事にてなぜそうなのかを話しますね。

第一次産業の概要と衰退事情

第一次産業とは具体的にどういうものだという方もいると思います。ですので、まずは第一次産業の概要と衰退事情について話しますね!

概要

産業とは「第一次産業」「第二次産業」「第三次産業」の大きく3つに分類しています。それで、第一次産業とは自然と大きく関わりのある産業のことを指します。業界としては農業・林業・漁業が当てはまります。役割はもちろん、自然環境や食料や木材などを調達することです。さらに、総務省が提示している「日本標準産業分類」に見ていくと、農業、林業、漁業、と言ってもそれぞれ多種多様です。

まず、農業ならば米や野菜などを作るだけでなく、酪農や養鶏・養豚といった畜産業。庭園や花壇を作ったり手入れしたりする園芸サービス業などがあります。

次に、林業は木々を育て、育った木を伐採して販売するだけでなく森林の環境を維持、保全する仕事もあります。

そして、最後に漁業は魚介類を海などで捕まえる漁業、魚介類を養殖する水産養殖業があります。

衰退事情

以上が第一次産業の概要です。上記の内容を見ればわかりますが、人間に必要な食糧の調達や自然を守っているのはこの産業のおかげです。それなのに、衰退しています。この図を見れば分かります。

こちらは独立行政法人 労働政策研究・研修機構が調査した結果です。第三次産業だけ異様に伸びているものの第一次産業は廃れるばかりですね。1970年には第一次産業をなる人が約1025万人いたそうです。ですが、年間約10万人の離農が続いたせいで今となっては第一次産業をやる人は年配の方ばかりです。これは危機感を持った方がいいです。理由は後ほど話します。

※統計はこちらの記事を参考にしました。

https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/timeseries/html/g0204.html

第一次産業が必要な理由

衰退に関して危機感を持てと言われてもとなるかと思います。ですので、第一次産業がなぜ必要かを今から話します。

理由はシンプルで食料自給率を高めるためです。食料自給率とは言葉通り、自国で食料を作れる割合のことです。もし食料自給率が高ければ他国にお世話にならなくて済みます。それのメリットは2つです。1つ目は自立できることです。もし他国が何かトラブルがあったら頼れなくなります。その際に食料自給率が高ければなんとかなります。2つ目は物価を下げることができるからです。もし輸入となったら関税の影響でお金がかかります。また、円安になれば尚更です。ですが、食料自給率が高ければその心配は減ります。それ故に第一次産業は必要なんです。

また、補足として木や森があるほど環境面が良くなるだけでなく紙産業も自分達で賄うことができます。このようなことを踏まえても第一次産業を疎かにしてはいけませんね。

なぜ衰退したのか?

これで第一次産業は必要なことは分かったかもしれません。だからこそ、衰退した理由を把握しないといけないと思います。ですので、その理由を話しますね!

1.第三次産業に流れてしまったから

私含めて仕事をするならば第三次産業だと思います。IT系、サービス業、銀行系、美容系など第三次産業にカウントされます。それで、今となってはこれらの仕事をしている人だらけです。就活でも第一次産業をする人なんて数少ないと思います。第三次産業の方が給料がいいこともありますしね。それもあって実家は農家だけど継がないって人もいますしね。それ故に第一次産業が廃れたのかと思います。こんなこと書いている私も第一次産業をしたいかと言われたら躊躇います。なぜならば、都会で生きている人間だからです。

2.体力を使うから

農業もが漁業も林業も体力を使いますよね。女性の私からしたら漁業なんてできるかと言われると躊躇います。ドラマでも女子なんて体力持たないぞと言われていますからね。となると、男女関係なくそれを好んでするかと言われると嫌だと思う人はいるかもしれません。また、キラキラしたのを求める人ほど絶対にしたくないって思うかもしれませんね。こればかりは好みなのでそこまでツッコミません。

衰退による悪影響

このような理由から第一次産業は廃れています。ただ、このままでは悪影響です。ですので、悪影響の内容を話しますね。

※食料自給率以外の悪影響です。

1.高齢化による人手不足

第一次産業は人手不足です。また、農業就業人口の70%が65歳以上だそうです。要するに、新規の就業者が減っているといこうことです。新規雇用就農者向けの「雇用就農者育成タイプ」の助成金を利用した人は勤務時間や賃金の低さなどの影響で3年目までに39.5%が離農してしまうというそうです。こんなことを言ったら失礼ですが年配の方の方がすぐにいなくなります。となると、いなくなった後に後継ぐ人はいなくなりいつまでも人手不足になるのかなと思われます。

2.荒廃農地が増加する

荒廃農地とは調査員が作物の栽培が不可能であると判断された農地です。荒廃農地は中山間地域での割合が高いそうです。理由はもちろん高齢化や労働力不足の影響です。ちなみに農地に関してはピーク時は約609万ヘクタールあったそうです。ですが、最近になって437万2,000ヘクタールまで減少しているようです。せっかく使える農地がここまで廃れるなんてもったいないですね。

高度経済成長期の罠

高度経済成長期という言葉を聞くといいイメージを持つかもしれません。それはそうですよね。経済が良くなるという意味が込められていますし。ですが、それが罠だったんです。どういうことかを今から話しますね。まず、高度経済成長期の時に第三次産業を伸ばします。その際に人手が必要なため若い人達を都心に呼ばせました。それによって日本の経済は回復です。ここまではいいストーリーですね。ですが、その影響で農業や漁業など第一次産業をする人が減りました。若い人達も第三次産業の方がいいと思う人も増えていますしね。となると、日本で食材を作ってくれる人が減り食料自給率が減ります。これでは日本はどこかに頼らないといけない羽目になるため国力は低下するのみです。実際に2020年代から食料自給率は30%代です。数字は変異するのでざっくりと覚えておけばいいです。

え?高度経済成長期って日本の国力を衰退するためのものだったのって?そうです。わざと経済を良くしてから衰退させるという厄介な罠です。きっと若者達に第一次産業なんて良くないって植え付けたんでしょうね?

まとめ

仕事にするまででなくても趣味で自分達の分を作るくらいをするのはいいと思います。私自身、それをできる土地はないですがそう思っています。なぜなら、日本の食料自給率は低いままだからです。ですが、たとえ低かったとしても自分達で何かしら作れていたら誰かに頼らなくてもやっていけます。国がダメなら自分でなんとかするしかないということですね。ですので、必ずしもやれとは言いません。私もできていないですし。ですが、そういうのは分かっておいた方がいいと思います。以上です!最後まで読んでいただきありがとうございました。

りかちゅう