最低賃金が上がることのメリットとデメリット

どうも、りかちゅうです!時給って上がって欲しいですよね?お金欲しいですよね!なんなんだその生々しい発言はって?実はこの発言には意図があります。どういう意図があるかと言いますとこの記事のネタが最低賃金が上がる話という意図です。概要としては最低賃金が上がることはみんなの給料が上がることでみんなの給料が上がります。それによってみんなの生活は潤います。ですが、いいことだらけでもないです。要は最低賃金があがることはメリットもデメリットも両方あります。ですので、この記事にてその話をしていきたいと思います!

最低賃金の概要

まずは最低賃金と言えどもどういうものでどうしてあるのかなど分からない方もいるかと思われます。ですので、まずは最低賃金の概要について話したいと思います!

最低賃金の定義となんであるのか?

最低賃金とは、労働者に最低限支払わなければならない賃金の下限額を定めた制度です。この制度は経営者などの雇用する側に絶対に守らないといけません(正社員も非正規雇用の人に対しては最低賃金を払わないといけません)。

この制度は労働者の生活の安定と労働力の向上のためにあります。やはり、最低限度の生活が送れるようにしないと貧困層が増えます。また、もしこの制度がなかったら会社の裁量によっていくらでも給料は下がる可能性が出てきます。それでは、労働者の生活が安定しないことから労働力は下がります。働くモチベーションの1つにお金面はあるのは事実だからこそ。それ故に最低賃金分の額を支給する制度ができました。

どう決められてあるいるのか?

最低賃金に関しては各都道府県によって違ってきます。では、その額はいったいどうやって決められているのか?まず中央最低賃金審査会という公益代表、労働者代表、使用者代表で構成される会議の審査によって最低賃金の額が決まります。次に、各都道府県にある「地方最低賃金審議委員会」に持ち込まれ、そこでまた審議を行います。そして、最後に各都道府県の労務局長の判断によって正式に決まります。なかなか長い道のりですね(対象地域の最低賃金を知りたければググれば出てきます)。

ちなみに最低賃金通りに払われているかに関しては時給を把握すればすぐに分かります。もし、月給や日給での表記だった場合は大体の労働時間を割れば時給いくらかが分かるはずです。それで、もし最低賃金を割っていたらアウトです。

最低賃金を上げることのメリット

以上が最低賃金に関する概要です。地域によっては最低賃金が低いと嘆いている人もいることでしょう。ですので、最低賃金が上がることのメリットについて話しますね!

1.格差が狭くなる

企業は賃金原資によって賃金を割り振っています。給料を出すのは会社のお金ですからね。となるともし最低賃金が上がると、非正規労働者の手取りが増えます。非正規雇用ほど時給ベースですからね。それ故に正社員と非正規の生涯賃金の格差を圧縮できると考えられます。祝日であっても働かないと給料が出ない非正規社員にとっては大きなメリットでしかないです。また、会社内の話だけでなく最低賃金が上がることによって最低限度の生活を送れる人が増えることから国全体の格差社会も防ぐことができます。

2.生活に困る人が減る

今の日本に関しては相対的貧困の人達が増えています。相対的貧困とは日本国憲法に書かれている最低限度の生活のことです。本当に困窮している人だと日々の生活すらもままならない状態です。その理由に関しては物価は上がっても給料が伸びていなかったり、お金に困っている人にたいしての支援がそうそうなかったりするのもあります。そんな時にもし最低賃金を上げたらお金面に困る人は少なくなるかと思われます。そこは大きいです。

3.仕事時間が減ってもなんとかなる

最低賃金が上がることで仕事時間は減ってもなんとでもなります。例えば1万円欲しかった場合、時給1000円だったら10時間働かないといけません。ですが、時給2000円だったらその半分の5時間で済みます。確かに、ここまで最低賃金が上がるなんてことはないです。もしあったらビビりますwwwwwww。ですが、少しでも上がるだけでお金のために無理して働かなくても大丈夫な状態になります。

 

最低賃金を上げることのデメリット

このように、最低賃金を上げることによってメリットはあります。やはり、仕事量を増やすにも限界が来ます。だからこそ時給が増えることで労働者側の負担は減ることには減ります。だからっていいことだらけではないです。ですので、デメリットについても話しますね。

1.人件費がかかる

人を雇うにはかなりのお金がかかります。月収30万円の場合ですと約1000万円くらいはかかると思っておけばいいです。詳しいことに関してはこちらの記事を見てください!

雇用のためのコストってどれくらい?

このようなことを踏まえるともし最低賃金を上げてしまったら人件費に大きな変化が生じててしまい会社を存続することが厳しくなる可能性が高くなってしまう企業は出てくるかと思われます。(派遣労働者に時給1,500円以上支払っているような会社はそこまでデメリットはないですけどね)。要するに、給料は会社側が負担する故に会社からしたら痛い話であるということです。

2.失業者が増える

最低賃金が高くなると自動的に人件費が上がってしまいます。となると、仕事ができない人などにお金をかけられることができません。そのため、失業率が高くなってしまう可能性はなくはないです、

3.103万の壁が絡む

フリーターや派遣社員であるならばそこら辺は気にしなくていいものの、学生やパートなど誰かしらの扶養に入っている人の場合は103万円の壁があります。となると、もし最低賃金が上がってしまったら働く時間に制限がかけられてしまいます。まあ、まだ、10円、20円など少しくらいならいいんですよ。ですが、大幅に時給が上がってしまうとすぐに扶養範囲外を超えてしまうため、縛りが出てきてしまいます。

ワンチャン扶養を超えるしかないですが学生ならば学業、パートの方ならば家事があるためそういうわけにはいきません。ですので、仕事量をセーブするしか無くなってしまいます。103万円の壁とか本当にいらないです。

なかなか難しい問題

確かに、最低賃金を上げることによっていいことはありますよ。労働者側からしたらより多くのお金をもらうことができるため浪費しまくるなんてことがない限り生活が安定することができます。それもあっていいことばかりではないかとなることでしょう。しかも、今の時代格差社会が激しくなっているのでそこら辺は解決するはずです。

ですが、実際には人件費がかかる、103万円の壁があるなどの問題点があるため最低賃金をあげるのことに躊躇う人はいるかと思われます。このようなことを踏まえても、最低賃金をあげることは最低限度の生活ができる人が増えるものの、ただ上げればみんなが解決するものではないのかなと思われます。

まとめ

確かに、労働者側からしたら最低賃金が上がることはいいかもしれません。ですが、そのメリットはフリーターや派遣社員など長期労働する人にとってのメリットなだけです。経営者からしたら痛手です。人件費が高くなることをいいとは思わないからこそ。また、学生やパートなど何かしらの規制がある人からすると思うように仕事が出来なくなるリスクもあります。このようなことを踏まえても最低賃金が上がることで仕事関係が解決するとは限らないのかと思われます。以上です!最後まで読んでいただきありがとうございました。

りかちゅう