そんなことある?内定取り消しになる理由

どうも、りかちゅうです!この記事を見ている人の中で経験したこともある人もない人もいるかと思われますが内定取り消しという言葉はご存知ですよね?企業側が人を求めている時は売り手市場で内定取り消しの事態なんてそうそうないんですけどね。ですが、企業側が人がいらないとなっている買い手市場の時は内定取り消しがあるなんてことはあります。特に突然不景気になって買い手市場になると尚更です。ではこのような内定取り消しというのはどのような時に発生するのか?この記事にて話したいと思います!

内定取り消しは法律違反?

内定取り消しは法律違反なのかという言葉はたまに噂にはなります。実際に私はそのような話は聞きました。理由としてはまとめの欄を見れば察せるかと思われます。実際の所を言うと特別な事例がないと法律としては通じないですね。

具体例を言うならば大日本印刷採用内定取消事件(昭和54年7月20日判決)の判決ですね。このような判決が出ました。

採用内定の取消事由は、採用内定当時知ることができず、また知ることが期待できないような事実であつて、これを理由として採用内定を取消すことが解約権留保の趣旨、目的に照らして客観的に合理的に認められ社会通念上相当として是認することができるものに限られる

要するに採用してからコイツダメそうだなやら社風に合わない。または、その時期の決算だけが赤字だから内定取り消しにしないとという理由も通じません。

法律違反にならない内定取り消し

先ほども述べたように内定取り消しに関しては正当な理由でないと法律違反にはなってしまいます。まあ、証拠がないと訴えられやしないんですけどね。ですが、正当な理由があれば法律違反にはなりません。ではどのような理由なのか?

1.会社が存続出来ないくらいの余裕のなさ

会社も色々あるためいつまでも安定ということは限りません。突然売上がなくなってしまい、リストラや倒産せざる得ないということもあり得ます。そのような状況では人を雇うことなんてできません。雇用にかかるためのコストは相当かかりますからね。詳しくはこちらの記事を見てください!

雇用のためのコストってどれくらい?

そのような事態になると、内定者を雇い入れると人件費の影響で経営が圧迫して行き詰まってしまいます。その際に既存の社員をリストラするということを避けるために内定取り消しする場合は適用となります。

2.内定者が正常な勤務でなくなった場合

内定者側も何が起こるかわかりません。例えば交通事故に遭ってしまい、完治するのに半年以上かかる。持病が悪化してしまった。内定後に重病にかかってしまった。色々な事情はあるかもしれませんが内定者が働かないとなったら内定のままにしとくというのは会社的には難しい話です。ですので、内定者側が正常な勤務ができなくなってしまった場合は内定取り消しをしても法律違反にはなりません。

3.内定者側に問題があった場合

会社としては問題児な人を雇いたいとなりません。それもあって会社側は内定後に内定した人のことを調べるなんてことがあります。内定見込みの時から調べる会社もありますけどね。調べ方としてはSNSや周りからの調査ですね。ここ最近リファラル採用と言って内定者の周りの人から意見を聞いて採用するかどうかを考えるという動きがあるのはその理由もあります。

それで、もし内定者側が悪行が多い場合や学歴や経歴に大きな嘘があった場合は内定取り消しは適用になります。実際に悪行をタレコミされて内定取り消しになった人はいます。

4.内定者が卒業できなかった場合

これは就活生あるあるですね。内定とはいえども学生からしたら学業が最優先です。それでもって卒業出来なかったら会社に勤めるなんて出来ません。なぜなら、就活の際に卒業見込みの人を内定として雇うという会社の条件があるからです。だから、卒業できないけど留年しないで退学して就職しようというのは不可能です。

内定の定義と内定取り消しは解雇

おそらく、皆さんが何気に知らないであろうネタですね。内定の定義と内定取り消しは解雇というのは。ですので、番外編みたいな感じこの話について話したいと思います。

1.内定の定義

内定となると会社側と雇用契約されているのかどうかと疑問視することでしょう。実のところ、会社側が内定を出した時点で、雇用契約が成立したということになります。法的に言うならば求職者側がエントリーすることが「雇用契約の申し込み」で会社側が内定を出すことが申込に対して承諾したものですね。ただ、補足としては普段の常の雇用契約と同じようなものではなく始期付解約権留保付の雇用契約ではあります。

2.内定取り消しは解雇

先ほどの説明のように内定に関しては雇用契約です。まあ、契約の定義から考えても口約束でも契約になるんですけどね。ですので求職者が実際に働いてもらう前に会社側が取り消す「内定取消し」は、会社から一方的に関係を破棄したと言う名前の解雇ではあります。それもあって始期付解約権留保付の雇用契約という肩書ではあるんですけどね。

ただ、労働者側からしたら内定が出ればその企業に入ることを前提に前の会社の退職準備や就活を辞めるなどのことをしているからこそ突然の内定取消しに関しては求職者の人生をを破壊する行為にもなり得ます。

内定と内々定の違い

中には内々定という言葉はありますよね?これって内定と何が違うのかってなりますよね?違いとしては内々定は正式に内定というよりかは内定見込みみたいな感じですね。大企業とかですと募集している人数も多いため検討する時間もかかります。そのため、一応見込みにして正式に色々決めてから内定とすることもあります。おそらく、採用担当の人発言も内々定でしたら採用はほぼ決まっているや採用予定だから後から正式通知を送るというような感じですね。ただ、見込みだけあって労働契約に関しては成立はしてないですね。

まとめ

私は内定取り消しなんてことは実はあります。理由としては入社日を面接の都合上で先延ばしして欲しいと言ったらそれだとまた面接受け直しになるという形になったからなんですけどね。これだと実際は無効な内定取り消しなんですがバトルするのもめんどくさいので結局自然消滅にしたんですけどねwwwww。私みたいな内定取り消しに関してはレアな形ですしそんな話は無効なんですが内定取り消しとはいつどこで起きるかというのは案外分からないということです。

特に不景気になると採用当時の時は人が雇える環境だったけど突然会社の調子が悪くなって内定取り消しせざる得ないということもあります。あとは学生での就活に関しては景気関係なく単位が取れないなり卒業できないなどで内定取り消しなんてことはあります。

だからこそ、言いたいのは理不尽な内定取り消しも含めて内定取り消しになるということはあり得るということは認識してください。要は内定取ったから絶対ではないということですね。そこを踏まえていることで余裕を持った就活や転職活動はできるかと思われます。以上です!最後まで読んでいただきありがとうございました。

りかちゅう