非正規雇用はメリットはあっても問題点もある

どうも、りかちゅうです!日本の雇用形態をざっくりとカテゴリー化すると正社員のような正規雇用と派遣社員やアルバイトなどの非正規雇用があります。それは分かるけどいきなりどうしたんだって。実はここ最近、日本の非正規雇用の人達が増えています。理由としては労働者側も正規雇用よりも自由に働けたり、すぐに仕事先が決まるなどのメリットはあるからなんですけどね。また、この記事には書けない話ですが企業側も人件費カットすることができます。ですが、メリットだけではなく問題点はあります。では、一体どのような問題点があるのか?この記事にて話したいと思います!

非正規雇用とは?

メリットや問題点の話をするのは唐突ではありますのでまずは非正規雇用の定義について話したいと思います!非正規雇用とは正規雇用者以外の労働者のことです。具体例を言うと契約社員やアルバイトなどが該当します。このような雇用形態は大抵の場合、正社員のような長期的な契約ではなく短期間で契約を結ぶことが多いです。また、労働時間や労働日数など働き方は人それぞれなことが多いです。ちなみに英語では非正規雇用はirregular(不規則な) employment(雇用)と言われています。

非正規雇用の種類

上記の内容が非正規雇用の種類ですが非正規雇用と言っても様々な種類があります。ですので、次は非正規雇用の種類について話したいと思います!

1.派遣社員

いわゆる派遣ですね。パソナなどの人材派遣会社と労働者が契約を締結し、人材派遣会社が派遣先企業に労働者を斡旋する感じですね。派遣社員の特徴としては2つの企業が関与するため派遣労働者のルールこと労働者派遣法があります。

2.パートタイム労働者

学生バイトやパートタイム、フリーターですね。パートタイム労働者の定義としては一週間における所定労働時間が短い労働者のことです。ちなみにパートタイム労働者のための法律でもあるパートタイム労働法では公正な待遇の確保や正社員になれる機会を与えることなどが義務付けられています

3.業務委託

個人が企業から仕事を受けてお金を得る形受の働き方です。フリーランスの人でこのような働き方の人はいます。ちなみに、業務委託の場合は事業主扱いです。それ故に労働者としての保護は受けることはできません。

※他にも種類はありますが割愛させていただきます。

非正規雇用のメリット

以上が非正規雇用の概要です。では、非正規雇用のメリットとは何があるのか?

1.時間や場所を選べる

正社員は拘束時間が長いですが非正規雇用は時給や報酬で働くのが前提ですので拘束時間も少なくすることもできますし働く時間を選択できます。また、勤務地や時間なども自分の好きな時間や場所で働くことができます。特にアルバイトの場合ですとシフト制でもあるので時間に関しては融通が利きやすいですよね。

2.すぐに働けることができる

正社員になるには基本的には内定まで何度も面接受けなければならないのが現実です。ですが、非正規雇用の場合は一度の面接などで合否の結果が決まることが多いです。場合によってはネット完結なんてことはあります。また、契約満了や職場環境が合わず早期にその仕事先を辞めたとしてもまたすぐに職場を探すことができます。

非正規雇用のデメリット

非正規雇用にはメリットはあるもののデメリットもあります。そして、そのデメリットのせいで問題点が発生してます。一体どのようなデメリットがあるのか?

1.賃金格差の発生

正社員との賃金格差が挙げられます。正社員ですと月給もしくは年俸制で賞与や交通費などの手当が支給されるのです。ですが、非正規雇用は時給や成功報酬なため非正規雇用は定期的な昇給が困難です。また、派遣やバイトの場合仕事がない場合は給料は発生しません。特に派遣の場合ですと祝日が多い月は稼ぐことができずにお金に困ることが多いです。

2.突然仕事がなくなることもある

不安定な雇用事情なので仕事がなかなることもあります。例えば、企業の経営業績が悪化した際に初めにリストラされるのは非正規雇用です。また、一部の企業では更新を行わず、勝手に契約を終了させる雇止めをするところもあります。

非正規雇用が増えることでの問題点

総務省「労働力調査」によると、2018年において非正規雇用者数は2165万人で非正規雇用者比率も38.3%とです。しかも非正規雇用率は増えていっています。その話に関しては別記事にて話したいと思いますが。では、非正規雇用率が高まることでどのような問題点があるのか?

1.低賃金な人が増える

まず、非正規雇用が増えることによって低賃金な人が増えていきます。こちらの統計を見てください!

こちらは2017年に賃金構造基本統計調査の結果で男女計平均年収が約210.6万円です。どう見ても低賃金ですね。月収で換算すると17.5万円です。しかも、非正規雇用が増えているということは210万円ほどの人達が増えているということにもなります。それもあって貯蓄ゼロ世帯も増加しています。「金融広報中央委員会」が実施している「家計の金融行動に関する世論調査」の結果によると2017年に金融資産のない世帯は単身世帯で46.4%、2人以上世帯で31.2%だそうです。

※統計に関してはこちらの記事を参考にしました。

https://news.yahoo.co.jp/byline/konnoharuki/20181201-00106123/

2.過労者が増える

過労者が増えるのは間違いないですね。非正規雇用に関しては時給や日給制なので働かないとお金がもらえません。正社員も当たり前ですが正社員の場合祝日が多い月でも月給は変わりません。そこが違いですね。要は非正規雇用の場合祝日であってもお金を稼がないといけないことから過労者が増えてしまうということですね。

3.相対的貧困化を招く

低賃金な人が増えるという話の延長線上ではありますが非正規雇用が増えることで相対的貧困化を招いてしまいます。

どういうことかと言いますと日本は日本国憲法第25条に「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」という条文が書かれているため日本は最低限度の生活を保証されているので世の中を作ることが義務ではあります。憲法とは守らないといけない要項が書かれているものですから。ですが、非正規雇用が増えるとそれが実現できません。なぜなら最低限度の生活を送るのに一人暮らしの場合年収で換算すると手取りの額で300万です。その話の詳細についてはこちらの記事を見てください!

健康で文化的な最低限度の生活とはどういうことか?

ですが、先ほども言いましたが非正規雇用の平均年収は男女計210.6万円です。300万よりも90万足りません。となると憲法25条に書かれている生活を送れる人が増えていくことから相対的な貧困が増えてしまいます。日本の相対的貧困化が進んでいることについてはこちらの記事に書かれています。

一応先進国なのに?日本の貧困の現状

まとめ

自由な働き方という形でまだ稼げている人ならいいんですよ。クライアント先もたくさんあって自分で稼げているようなフリーランスでしたら。ですが、現実はそのような人達が沢山なわけではないですし人の向き不向きなど考えたらそのような稼ぎ方がみんなしてできるなんてことはないです。むしろ、低賃金で雇われていて生活費を必死に稼いでいる人が大半です。いや、それ以上に生活費以下しか稼いでいなくてお金に困っている人はいます。それなのにもかかわらず、非正規雇用が増えているというのは問題点ではあります。

別に非正規雇用が100%悪いわけじゃないんですよ。ですが、非正規雇用の人でも最低限生活できるような環境を作らない限りは貧困化と言う社会問題は深刻化していくし、非正規雇用の人達は過労になってでも働かない時いけない状況になっていくのかなと思われます。以上です!最後まで読んでいただきありがとうございました。

りかちゅう